こんにちは、エクスです。
動物や植物の姿は、それらの誕生以来何千万年、または何億年もの歳月をかけて現在の姿になっていますよね。
そんな気の遠くなるような時の流れの中で進化を遂げてきた現在の生物の姿には意味があると考えられており、幾多の淘汰や環境の変化に対応してきた末の結果として現在の姿や生体構造になっているのです。
そんな生物の姿や生体構造に倣って作られたロボットを「バイオミメティクスロボット」といいます。
バイオミメティクスとは生体模倣という意味があります。
今回はそんな生物に倣って開発されたバイオミメティクスロボットを9つ紹介したいと思います。
イルカロボット
こちらのイルカロボットはサンフランシスコのエッジ・イノベーションズが開発したリアルなイルカロボットです。
動きはまるで生きてるロボットにそっくりで、プルグラムされた動きと遠隔操作により泳ぐことができるそうです。
水族館のイルカショーの中に混じっていても普通にロボットだと気付かなそうですね。
ヤモリロボット
スタンフォード大学が開発したヤモリロボットのSticky botです。
ヤモリの特徴である壁を垂直に登れる動作を再現しています。
いきなり窓の外をこんなロボットが這いずり回ってたら本物のヤモリと間違えてびっくりしそうですね。
蝶々ロボット
蝶々ロボットです。動画中ではバタフライロボットと紹介されています。
本物の蝶々の動きを再現し羽をパタパタ羽ばたかせながら飛ぶことができる小型飛行ロボットです。
本物の蝶々を模倣しているだけあって、一般的なドローンよりもかなり鋭敏な動きでまるで本当に生きているかのような動きに生命力を感じます。
ウナギロボット
このウナギ型ロボットはノルウェー科学技術大学内のエリュームというスタートアップが開発したロボットになります。
海中探査や機器の点検・修理までできる水中ロボットです。
ノルウェー科学技術大学はこれまでにもヘビやウナギのロボットを開発してきた実績があります。
動きがまるで本物のうなぎのような感じですね。
うな丼が食べたくなってきます。
ヒューマノイドロボット
こちらのロボットはイギリスのイギリスのEngineered Arts社が開発した人間の複雑な表情を模倣したヒューマノイドロボットAmeca(アメカ)です。
表情のリアルさやなめらかさ、自然な感じが本物の人間そっくりですよね。
ミミズロボット
こちらの管の中を進むロボットは中央大学が開発したミミズの蠕動運動(ぜんどううんどう)を模倣したミミズ型ロボットになります。
管の中は犬型ロボットやキャタピラロボットなどは入っていくことができないのですが、動画のようなミミズ型ロボットであれば蠕動運動によって進むことができます。
ガス管や水道管などの点検・メンテナンスに応用することができます。
チーターロボット
動画のチーターロボットはMITが開発した4足歩行ロボットで、これまでの4足歩行ロボットよりも走るスピードや俊敏さ、安定感などの能力が高くなっています。
走ってる姿を見るとロボットというよりも、もはや野生の本能的なバイタリティを感じるのは僕だけでしょうか。
クモロボット
こちらは中国のロボティクスメーカーVincrossが開発したクモ型ロボット「HEXA(ヘクサ)」です。
「HEXA」はイーロン・マスクの「火星移住計画」にインスピレーションを受け、設計されました。
あらゆる地形に対応できる高い機動力を持ちながら、バックパックに楽に収まるコンパクトなサイズ感、そしてプログラミングできるという特徴があります。
自動散髪ロボット(おまけ)
こちらは厳密に言うと生物模倣ではないのですが、コロナパンデミックの中で外出が制限されている中で、ある中国の男性が開発した理容師の散髪動作を模倣した自動散髪ロボットです。
この散髪ロボットが普及すればコロナパンデミックでも外出せずに自宅の中で散髪ができるようになりますね。
僕はちょっと怖いので遠慮しておきます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は生物を模倣したバイオミメティクスロボット9選ということで紹介してきました。
何か単一の仕事をこなすロボットはその単一の目的達成のためだけのロボットとしてはバイオミメティクスロボットよりもうまくいく場合もあります。
しかし目的がだんだん複雑になるにつれて構造や仕組みも複雑になっていき何かの目的達成だけに焦点をあてたロボット開発は限界を迎えてしまうんですね。
そこでバイオミメティクスという生物界の進化の過程で得られた姿形・構造の知見をロボット開発にいかそうとする動きが近年活発になってきております。
歴史の積み重ねで進化してきた生物から得られるヒントは多くありそうで今後のロボット開発への応用にも期待できそうです。
今回は以上になります。
では!(・ω・)ノ
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