
パソコンのグラフィックボード(グラボ)を交換したいけど、手順ややり方が分かりません。
グラボ交換初心者でも分かるようにグラボを交換する手順を分かりやすく教えて欲しいな。
できれば事前に準備するものとかあれば一緒に教えて欲しいです。
このような悩みを解決します。
本記事の内容
- グラフィックボード(グラボ)を交換する前の事前準備
- グラフィックボード(グラボ)の交換手順
先日、僕が使っているパソコン(GALLERIA RM5C-G60S)にもともと搭載されていたグラフィックボードNVIDIA GeForce GTX 1660 SUPERから、下記リンクのNVIDIA GeForce RTX 3060 へグラフィックボードを交換したので、せっかくなので手順や準備するものなどを本記事にて共有したいと思います。


僕は今までグラフィックボードはおろか、パソコンの部品を交換した経験がなく、いろいろとか不安だったんですがやり方を調べながら実際にやってみたところ以外と簡単にできました。(・ω・)ノ
本記事では僕のようにパソコン部品を交換したことのない初心者の方でも僕自身がグラボを自力で交換できた体験談をもとに自力でグラボを交換する方法を共有したいとおもいます。
ちなみにグラフィックボードをNVIDIA GeForce GTX 1660 SUPERから、NVIDIA GeForce RTX 3060へ交換したことにより、Stable Diffusion web UI によるAI画像生成時間が大幅に短縮できました。
体感として512×512サイズ1枚の画像生成にかかる時間は、 GeForce GTX 1660 SUPERだった時は呪文にもよりますが約30秒~1分ぐらいかかっていたのですが、GeForce RTX 3060へ交換したところ約3秒という驚異的なスピードで画像生成ができるようになりました。
また、GTX 1660 SUPERのグラボだった時はVRAM容量が低すぎて使えなかった機能が問題なく使えるようになったことにも感動しました。
例えばGTX 1660 SUPERを使っていた時はあきらめていた以下の機能があっさりと使えるようになりました。
- Hires. fix
- Tiled Diffusion
GeForce RTX 3060は価格は約5万円ながらVRAM容量が12GBもある為、AI画像生成に使うなら10万円以下で購入できるグラボとしてコスパ的に一番おすすめです。
さらに、「Apex Legends」ではGeForce GTX 1660 SUPERだった時はフレームレート(fps)がだいたい80~90ぐらいだったのが(まぁこれでも十分なくらいだったのですが)、GeForce RTX 3060では150前後にアップしました。(かと言って強くなったかと問われると・・・(ノ∀`)アチャー
まーだけどグラボが違うだけでこんなにAI画像生成にかかる時間やフレームレートが改善できるのならもっと早く交換しておけばよかったです。(ノД`)・゜・。
それでは本編にいってみましょう。
グラフィックボード(グラボ)を交換する前の事前準備
用意するもの
グラフィックボード(グラボ)を交換する時に必要なもので、用意するものは下記のとおり。
- プラスドライバー
- メジャー
- 割り箸
- 養生になるもの(僕は適当に段ボールを使いました)
- エアダスタースプレー(最悪なくてもOK)
順番に説明します。
プラスドライバー
普通のプラスドライバー1本あれば大丈夫です。
僕の場合はネジのサイズが合わないのが怖かった為、いろんな種類がセットになっているものを買いましたが、結果的には普通のサイズで大丈夫でした。
メジャー
PCケースの蓋を空けて、中に新しいグラフィックボードが収まるスペースがあるか確認するために使います。
メジャーが無ければ30cmぐらいの物差しがあればOKです。
割り箸
グラフィックボードをパソコン本体から取り外す際、ロックを解除する時に使います。
ロックのレバーは指の届かない場所にある為、細くて長い棒があればいいのですが、金属製とかだと基盤に傷をつけてしまうリスクがある為、割り箸でやった方が安心です。
養生になるもの(僕は段ボールを使いました)
パソコン本体のカバーを開ける時に、パソコン本体を寝かせる時に使います。
別になくても大丈夫ですが、パソコンの側面が傷つくのが嫌な方は養生を敷いた方がいいです。タオルでも何でも構いません。
僕は段ボールを使いました。
エアダスタースプレー
パソコン本体のカバーを開けると結構ファンなどにホコリがついているので、エアダスタースプレーでホコリを吹き飛ばす時に使います。
別にこちらもなくても大丈夫ですが、パソコン本体のカバーなんてめったに開ける機会はないと思うのでこの際キレイに掃除しておいた方がいいかなという理由で。
ちなみに僕は買うのを忘れて用意できませんでした、、( ;∀;)
グラフィックボードを購入する前に確認しておくべきこと
グラフィックボードを実際に購入する前に以下の2点を確認しておきましょう。
- 新しいグラフィックボードのサイズ
- パソコンの中に新しいグラボが収まるか実際に確認する
PCケースのサイズがミドルタワーやフルタワーの場合は拡張性が高く、結構中のスペースは広いため大丈夫だとは思います。
ただし高スペックなものになってくるとグラボ本体の長さが長すぎて入らなかったりすることもあるらしいので注意しましょう。
僕の場合は(GALLERIA RM5C-G60S)、ミドルタワーサイズで、GTX 1660 SUPER からRTX 3060へ交換する際は全く問題なくスペースに余裕があり難なく交換することができました。
ミニタワーなどのコンパクトサイズの場合は、中のスペースが狭い為、もしかすると新しく交換しようとするグラフィックボードを収めるスペースが足りなかったりする場合があるかもしれないので、実際にグラフィックボードのサイズと、パソコンの中の物理的なスペースの寸法を確認しておくことをおすすめします。
グラフィックボードは高価な為、せっかく買ったのにパソコンに取り付けられないとなったら悲しいですよね。
グラフィックボードのサイズは公式サイトやAmazonnの販売サイトで確認できます。↓

パソコンの中に新しいグラボが収まるか実際に確認する方法
パソコンの中に新しいグラボが収まるか実際に確認する方法は下記の流れになります。
- パソコンの電源を切る
- ケーブル類を全て抜く
- 側面のカバーを開ける
- 新しいグラフィックボードが収まるスペースがあるかどうか確認する
僕のパソコンはGALLERIA RM5C-G60Sなので、それをベースに順番に説明します。
基本的な仕様はだいたいどのパソコンも同じだと思うので多分ほかのパソコンでも同じ流れでいけると思います。
パソコンの電源をオフにする
まずはパソコンをシャットダウンしている状態で、パソコン背面の電源ケーブルがささっている近くのスイッチをオフにします。
↓こんな感じのスイッチがあるはず

これをオフにします。
スイッチの記号の意味
- 「-」・・・オン
- 「○」・・・オフ
ややこしいですが、「-」がオンの状態で、「○」がオフの状態になるので注意してください。
電源をオフにする時は「○」のところを押します。(↑上記の画像のスイッチの状態でオフになっています)
ケーブル類を全て抜く
背面に繋がっているモニターやキーボード、マウスなどのケーブル類を全て抜きます。

↑の画像のように全てケーブル類を引っこ抜きます。
ここまでは何てことない簡単な作業ですね。
パソコン本体の側面のカバーを外す
さて、いよいよパソコン本体のカバーを外していきます。
たいていパソコン本体の背面には下記のように四隅にネジがついているので、片面のカバーを外す方だけの2ヶ所のネジをプラスドライバーで外します。

外したネジは無くさないように注意してください。
ネジを外すと側面のカバーがスライドできるようになりますので、少しスライドさせると外すことができます。
外した側にグラボやファンなどの部品が見えない場合は、逆なので、反対側を開けてください。
新しいグラフィックボードが収まるスペースがあるかどうか確認する
パソコンのカバーを外したら、適当な台の上に傷防止のために段ボールなどの養生を敷いて、その上にパソコン本体を寝かします。
立ったままの状態だと作業しずらいので、慣れていない初心者の方は必ず寝かせた方がいいです。
寝かせると、下記のような状態になると思います。

上記の画像でいうと丸で囲ってある部品が今回交換するグラボになります。
「ASUS GEFORCE」という文字が見える部品ですね。
ここに新しいグラボを装着することになるわけですが、下の画像で説明すると①、②、③の赤矢印方向のスペースの長さをメジャーを使って確認します。

あらかじめ調べておいた新しくつけたいグラボの本体寸法が、このスペース内に収まるようであればOK牧場、問題ありません。
もし収まらないようであれば、収まるサイズのグラボを探し直すかパソコンケース自体を交換する必要があります。
※パソコンケースの交換方法の解説は私には無理なので他の方のブログを参考にしてください。( ;∀;)
グラフィックボード(グラボ)の交換手順
グラフィックボード(グラボ)交換の基本的な流れはシンプルで
パソコンの蓋をはずす→グラボを抜く→新しいグラボを取り付ける→パソコンの蓋を閉める
というだけの簡単な作業なので難しく構えなくて大丈夫です。
パソコンの蓋を外すまではさきほどの、実際にグラボが入るスペースがあるかどうか確認する方法でやったやり方と全く同じです。
具体的な手順としては以下のとおりです。
- パソコンの電源をオフにする
- ケーブル類を全て抜く
- パソコン本体の側面のカバーを外す
- 補助電源のプラグを抜く
- グラフィックボードを固定しているネジを外す
- グラフィックボードのロックを解除する
- グラフィックボードを取り外す
- 新しいグラフィックボードを取り付ける
- グラフィックボードをロックで固定する
- グラフィックボードを固定するネジを締める
- 補助電源のプラグを差す(向きに注意)
- パソコン本体の側面のカバーを取り付ける
- ・ケーブル類を取り付ける
- 電源起動
- 「GeForce Experience」にてドライバをインストール
順番に見ていきましょう。
パソコンの電源をオフにする
「パソコンの中に新しいグラボが収まるか実際に確認する方法」で紹介した内容と同じです。
パソコンをシャットダウンしている状態で、パソコンの裏面にある電源コードの近くにある電源スイッチをオフにします。
スイッチの記号の意味
- 「-」・・・オン
- 「○」・・・オフ
繰り返しになりますが「○」がオフの状態なので注意して下さい。電源をオフにする時は「○」のところを押します。

ケーブル類を全て抜く
つぎに、パソコン本体の裏面に差してあるモニターやマウス、キーボードなどのケーブル類を全て外します。
パソコン本体の側面のカバーを外す
パソコン本体のカバーを外します。
ここまでは「パソコンの中に新しいグラボが収まるか実際に確認する方法」で紹介した内容と同じですが、パソコン本体の背面の四隅にネジがついているので、片面のカバーを外す方だけの上下2ヶ所のネジを+ドライバーで外します。

ネジを外すと側面のカバーが少しスライドできるようになると思うので、スライドさせるとパカッと外れると思います。
そしたら、適当な台の上に傷防止のために段ボールなどの養生を置いて、その上にパソコンを寝かします。
これで作業がやりやすくなります。
くどいようですが↓の丸で囲まれてる部品が今回交換するグラボになります。

補助電源のプラグを抜く
補助電源のプラグを抜きます。
補助電源とは消費電力の高いPCパーツに電源ユニットから直接プラグをつないで電力供給を行う為のものです。
グラボはPCパーツの中でも一番消費電力が高いので補助電源のプラグが接続されています。
画像でいうと↓の丸の部分ですね。


グラボを軽く押さえながら抜きます。抜くと↓こんな感じになっています。


コネクタの部分は6pinや8pin、12pinタイプといろいろあるそうですが、僕の GeForce GTX 1660 SUPERは8pinタイプでした。(端子が8個ある)
ちなみに、画像のとおり8pinタイプは6pinユニット+2pinに分かれています。
抜くときはコツがあり、↓の画像の〇の部分のツメを押しながら抜きます。

グラフィックボードを固定しているネジを外す
次にPC背面のPC本体とグラボを固定しているネジを外します。
↓の画像の〇で囲ってあるネジをプラスドライバーで緩めて外します。

グラフィックボードのロックを解除する
グラボはPC本体のマザーボードに小さなレバーでロックで固定されている為、補助電源とPC裏側のビスを外しても抜けません。
レバーのロックを解除する必要があります。
下の画像でいうと、〇で囲んだ部分がロックになります。(画像では分かりやすいようにグラボを取り外した状態です。)

指が届かない場合は割り箸を使うとやりやすいです。
ロック時はレバーが上に持ち上がってる状態なので、指や割り箸で押してロックを解除します。
ちなみに、黄色い四角で囲ってある部分が「PCI-Express×16 スロット」と言って、ここにグラボが差さっています。
グラフィックボードを取り外す
ロックを解除したら、あとはグラボを抜くだけです。
抜くときはあまり無理な力を入れずに真上に持ち上げて抜きます。
ロックが解除できていれば簡単にサクッと抜けるはずです。
新しいグラフィックボードを取り付ける
グラボを取り外すことができたら、同じ場所に新しいグラボを取り付けます。
先ほどのPCI-Express×16 スロットに差し込みます。

そしたら、あとはグラボを外す時の順序の逆をやって元に戻せばOKです。
グラフィックボードをロックで固定する
グラボをPCI-Express×16 スロットに差し込んだら、ロックのレバーを持ち上げてロックします。
狭くて指が入りづかったりやり辛いと思いますが、頑張ってレバーを持ち上げましょう。
グラフィックボードを固定するネジを締める
グラボとPCを固定しているネジを再び締めます。

補助電源のプラグを差す(向きに注意)
グラボに補助電源のプラグを差し込みます。
僕の場合、今回GeForce GTX 1660 SUPERから、NVIDIA GeForce RTX 3060に交換したのですが、新しいグラボが交換前のグラボのpinの向きと逆だった為、プラグを逆向きにする必要がありました。
↓のように、同じ向きだとpinが差さりませんので形状の向きに注意してください。


↓のように、無事に補助電源プラグを差すことができました。

パソコン本体の側面のカバーを取り付ける
あとは、外したPC本体の側面カバーを元通りに取り付けます。
ケーブル類を取り付ける
外したケーブル類も元に戻します。
電源起動
PC本体の裏の電源スイッチを「-」(オン)の状態に入れます。
「GeForce Experience」にてドライバをインストール
あとは、ドライバをインストールして完了です。
ドライバのインストールは僕の場合は「GeForce Experience」というソフトを入れていたので、ここから簡単にダウンロード、インストールできました。


それ以外にも、直接NVIDIA公式のドライバダウンロードサイトからダウンロードすることもできるみたいですね。

グラボ交換の手順と事前準備に必要なものを解説:まとめ
以上、本記事ではグラボ交換の手順と事前準備に必要なものを解説しました。
以下にこれまで解説した内容をまとめておきます。
まずグラボ交換に必要なものは下記のとおり。
用意するもの:グラフィックボード(グラボ)を交換する前の事前準備
- プラスドライバー
- メジャー
- 割り箸
- 養生になるもの(僕は適当に段ボールを使いました)
- エアダスタースプレー(最悪なくてもOK)
また、お目当てのグラフィックボードを実際に購入する前に必ず確認しておくべきことは下記になります。
グラフィックボードを購入する前に確認しておくべきこと:グラフィックボード(グラボ)を交換する前の事前準備
- 新しいグラフィックボードのサイズ
- パソコンの中に新しいグラボが収まるか実際に確認する
最後に、実際のグラフィックボードの交換手順は下記のとおりです。
グラフィックボード(グラボ)の交換手順
- パソコンの電源をオフにする
- ケーブル類を全て抜く
- パソコン本体の側面のカバーを外す
- 補助電源のプラグを抜く
- グラフィックボードを固定しているネジを外す
- グラフィックボードのロックを解除する
- グラフィックボードを取り外す
- 新しいグラフィックボードを取り付ける
- グラフィックボードをロックで固定する
- グラフィックボードを固定するネジを締める
- 補助電源のプラグを差す(向きに注意)
- パソコン本体の側面のカバーを取り付ける
- ・ケーブル類を取り付ける
- 電源起動
- 「GeForce Experience」にてドライバをインストール
こうやって文字で書くと長くなりましたが、僕も今回がグラフィックボードを交換するのは初めての作業だったのですが、いざ挑戦してみたら実質ドライバー1本のみでできる簡単な作業でした。
グラフィックボードを交換するだけでPCのパフォーマンスが劇的に向上するので、ゲーミングやStable DiffusionでのAI画像生成などでパソコンを使う方は新しくパソコンを買いなおすより低コストでPCをアップグレードできるのでおすすめです。
ぜひ参考にしていただけると幸いです。
今回は以上です。
アデュー!!(・ω・)ノ
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