スワームロボティクスとは?昆虫の群知能をロボティクスに生かそう

ロボット

ゆっけ〜ゆけ〜ハッチ〜♪

ミチバチハッチ〜♫

みつばちハッチを見ると、大人になった今でもオイオイ泣いてしまいます。

ガラ助
ガラ助

知らんがな

こんにちは、エクスです。

昆虫っているじゃないですか?

ミツバチハッチとかアリとキリギリスとかフランダースの犬とか。

ガラ助
ガラ助

厳密にいうとそれは作品ですけどね。

ガラ助
ガラ助

最後の方は昆虫関係なくなってますね

普段昆虫っていってもあまり意識しないかもしれませんが、実はすごいんですよ。

たとえばミツバチなんかリーダーが存在しないにもかかわらず、巣の中で幼虫の世話や巣のメンテナンス、餌の探索を誰が言い出すこともなく統制のとれた行動で日々せっせと業務をこなしてますよね。

ミツバチに限らず、例えばアリでもミツバチと同じようにリーダーがいないにもかかわらず餌を運んだり巣の中のメンテナンスをやったり、幼虫の世話をします。

ガラ助
ガラ助

アリが餌をせっせと運んでいる様子はよく図鑑にも乗ってますね

人間社会みたいに1人のリーダーがいて、その人の指示のもと行動するみたいな、指揮命令系統がないにもかかわらず統制の取れた行動ができます。

これは人間社会のトップダウンの組織とは全く違う構造で、ミツバチやアリの世界では分散型組織なんですね。

そしてこのような集団行動をとる昆虫を社会性昆虫といいます。

ガラ助
ガラ助

昆虫にも社会性があるんですね

実は集団行動を行う昆虫たちはシンプルなルールに従って行動しているんです。

例えばミツバチは蜜源の発見を知らせる「収穫ダンス」やアリがフェロモンで仲間に知らせる「こっちに食べ物があるぞ」「あっちは危険だから逃げろ」という単純ないくつかのサインがそうです。

近隣の昆虫たちは仲間の発したサインをもとに同じように近隣に仲間にも情報共有しているのです。

こういった昆虫たちの集団行動、いわば群知能と言われるものをロボティクスに応用する研究があります。

それをスワームロボティクスといいます。

スワームロボティクスとは

スワームロボティクスとは、ミツバチやアリ、ほかにもイワシなど生物が集団で行動する原理を研究し、それをロボットに応用したシステムのことです。

昆虫などの集団行動からインスピレーションを得て、それをロボットの集団行動に生かすような取り組みです。

ガラ助
ガラ助

ロボットがミツバチやアリみたいに集団行動するんですね

集団行動のために開発されたロボットがありまして、以下で紹介します。

スワームロボット事例

Kilobot

Kilobotとは超小型の低価格で簡単に利用できるロボットです。

だいたい、直径が3cmぐらいでKilbot同士が群れを作って、ロボット同士通信しながら自律的に行動できるようにプログラミングすることができます。

群制御の理解を深め、スワームロボティクスの可能性を広げるための研究プラットフォームとして作られており、個人でも購入可能です。

>>Kilobot

HeRo 2.0

こちらのスワームロボットは最近新たに開発された価格が1台あたり18.72ドル(約2400円)と安価なロボットです。

電子部品以外はほぼ3Dプリンタで作られており、大量生産することでさらに低価格にできる可能性をひめており、スワームロボティクスの研究で大量に安価に用意できるロボットとして注目を集めています。

特徴として「サイズが小さい」「互いの位置情報を検知しつつ3時間動作可能」「簡単に入手できる素材で作成可能」「障害物に対する高い耐性」などがあります。

>>HeRo 2.0

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は昆虫の群知能をロボットに生かそうというスワームロボティクスについてご紹介しました。

群知能を生かせるロボットの研究が進めば、今後例えば風力発電機周辺の気流の分析や農業データ収集、天気の監視や宇宙探査まで、さまざまな現実の問題を解決できるらしいです。

昆虫の知見から我々の社会の問題の解決に応用できるなんて、すごいですよね。

さすが、昆虫は人類よりはるか太古からこの地球上で繁栄してきた先輩の種だけあり何億年もの進化・淘汰に打ち勝ってきた叡知の塊と言えますね。

今回は以上になります。

最後までありがとうございました。

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