チューリングテストってよくロボットやAIの話題に必ずといっていいほど出てくるけど、チューリングテストって結局なんなの?
クルマを改造して早く走れるようにすること?
それはチューニング
こんな疑問にお答えします。
結論:チューリングテストとはAI(人工知能)が人間っぽく振るまえるかどうかを判断するテストです。
以下で分かりやすく解説します。
チューリングテストとは?
どんなテスト?
チューリングテストとはAI(人工知能)が人間っぽく振るまえるかどうかを判断するテストです。
あくまで人間ぽく振る舞えるかどうか?を見ているのであり、人工知能が頭がいいかどうか?質問の答えに正確に間違えず答えることができるかどうかは関係ありません。
チューリングテストのやり方
チューリングテストのやり方は以下のとおり。
・人間の審査員が、1人の人間と1つのプログラムに対し会話をする
・このときの条件は、
1.人間もプログラムも、審査員に人間と思われるように会話をする
2.実験の参加者は全員隔離されているので、会話の内容以外からは相手を判断できない
・会話を終えて、審査員が人間とプログラムを区別することができなければ、そのプログラムは 合格。つまり「人間並みの知能を持っている」とみなせる
出典:チューリングテストとは | 2014年「合格」疑惑の意味と真相・AIにもたらす影響を解説|Ledge.ai
なぜこんなテストがあるの?
なぜこんな審査員と人間と人工知能が別々の部屋に入ってなんて奇妙なテストがあるのかという理由は
1956年に人工知能の研究がスタートしたのですが、スタート時から「人工知能は知能を持つことができるのか?」「人口知能は自分で思考可能なのか?」「そもそも知能とは何か?」・・・というふうに知能という言葉の定義があいまいで人口知能が知能を持つことができるかどうかという当時から田原総一郎もびっくりするほどの人工知能の研究者たちのあいだで激論がかわされていたんです。
そして、とうとうこの議論に対して収集がつかなくなります。
そこでコンピュータ科学の父・アラン・チューリングが登場します。

あいあい、もーわかった!もういい!人口知能が知能を持てるかどうかなんてこんなクソくだらん議論は意味がない!

だからこうしよう

人口知能が知能を持てるかどうか?ではなくて人口知能が人間っぽく振る舞えるかどうか?を判断基準にしたらどうかね。
あくまでも人間ぽくだ。さ〜も、人間のように、だ。いいかね?

人口知能が人間ぽかったらオーケィ!合格だ。やったね!
人間ぽくなかったらバイバイありがとうさよーならだ!
よしこれでいこう!
てな感じでチューリングが全く新しい切り口で提案したこのチューリングテストが「人口知能は知能を持てるか?」という議論に終止符を打ったのでした。
注:チューリングのセリフはあくまでも筆者の跳躍想像でありますので、悪意はありません(・ω・)ノ
おわりに
2014年に初めてチューリングテストを合格した人工知能が現れニュースになりました。
しかし、この世紀の快挙に対して現代のアラン・チューリングとも言える人物レイ・カーツワイルから、そもそも設定がおかしい、それに5分程度なら審査員を欺くことはできるといったイチャモンをつけられて、何とも微妙な世紀の合格となりました。
しかし、設定がどうだとか細かいイチャモンはつけられたものの、1956年のダートマス会議において初めて「人口知能」という言葉が誕生して以来65年の時をへて、アランチューリングの「50年後には7割の人たちが人間と人工知能の区別が分からなくなる」という予言通りにヒタヒタと、でも確実に人工知能の研究がすすんでいるひとつのエポックメーキングな出来事だったともいえます。
人口知能の研究が始まった当初の「知能」の定義で人工知能は思考ができるのか?といった哲学的な議論に終止符をうち、現代まで発展してきた人工知能の研究はアラン・チューリングのチューリングテストなしには成しえなかったものだと考えられます。
以上、本日はこのへんで。
バイバイありがとうさよーならだ!

どいつもこいつもシャ乱Qファンばかりだな!
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